放射線技師は難しい？！　国家試験の難易度や合格率・就職難易度・仕事の難しさなどを現役放射線技師が解説

放射線技師になるのは難しいと検索でよく見かけることがあります。今回は放射線技師になるのは難しいかを現役の放射線技師が徹底解説していきます。放射線技師になりたいけど、自分の学力で放射線技師になれるか不安な方へ最適な記事になります。

この4点について詳しく解説していきます。

放射線技師は難しい？！　国家試験の難易度や合格率・就職難易度・仕事の難しさなどを現役放射線技師が解説

結論から伝えると放射線技師になることや仕事内容全てにおいて難しくありません。

各サイトの難易度調査

厚生労働省指定の養成校に通学する必要性はありますが、頭が悪くても放射線技師になることは簡単になっています。

放射線技師は難しい！？

診療放射線技師国家試験の合格率

放射線技師の国家試験合格率は以下のようになっています。

放射線技師合格率	2017年	2018年	2019年	2020年	2021年	2022年	2023年
受験者数(人)	2,939	2,971	3,202	2,914	2,953	3,245	3227
合格者数(人)	2,511	2,237	2,537	2,397	2,184	2750	2805
合格率(%)	85.4	75.3	79.2	82.3	74.0	84.7	87

診療放射線技師国家試験を受験する人の75〜85%が合格できる試験になっています。

新卒の現役合格は既卒者の合格率より10%程度高く、85〜95%程度を推移しています。

受験した感想は、1年間真面目に勉強をすれば合格できる程度の国家試験です

養成校の受験難易度

放射線技師の養成校の難易度は国立や私立・専門学校により様々です。偏差値は国立であれば50〜60程度です。私立の大学や専門学校であれば40程度の学校もあります。私立であれば難易度はかなり低いでしょう。

実際に入学した当初に私の身の回りにも化学を学習したことがない人や中学校の数学で止まっている体育科出身者なども養成校に入学していました。

自分の偏差値に合わせて受験をすることができるので、放射線技師の養成校入学は難易度は高くないといえるでしょう。

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放射線技師の就職は難しい！？

こんな悩みはあるかと思います。実際に放射線技師の就業者数と就職難易度は以下の図で見てみましょう。

有効求人倍とは、有効求人倍率は、求職者1人に対して、何人分の求人があったかを示すもので、求職者数よりも 求人数が多いとき＝人手が不足しているときは、有効求人倍率が1を上回り、逆のとき＝就職難のときは1を下回ります。

就職の難易度は、地域によって様々です。しかし全体的に見ると就職難です。

上の表を見てわかる通り、有効求人倍率も1.00以下の地域が多くあります。

＼ 厚生労働省 ／

放射線技師は難しいと見かける理由

そもそも放射線技師は『難しい』と見かける理由は、完全に勘違いと思い込みが原因だと断言できます。

放射線技師が放射線技師になるのは『難しい』と言うことを聞いたことがありません。

放射線技師の業務を実際に見ている医療従事者が放射線技師は『難しそう』と思うことは、あるかもしれません。

ではなぜ、放射線技師は『難しくない』と断言できるのでしょうか？

勘違いと思い込み

一番の原因は勘違いと思い込みです。放射線技師と放射線科医師の仕事を混合して考えている人が多いためでしょう。実際に病院内でも混合して勘違いしている医療従事者も多くいます。

よくあることが、『放射線科医師』と『放射線技師』を混合して考えてしまっていることです。似た名前で混合されやすいですが、全く違います。医師とコメディカルなので立場も難易度も全く違います。放射線科医師は医者なので、当然難しいです。放射線技師はコメディカルなので難しくありません。

この思い込みと勘違いが放射線技師が『難しい』と見かける原因のひとつでしょう。放射線技師のドラマであるラジエーションハウスがあったので混合してしまっている人は多いかもしれません。

気になる方はこちら⇨ラジエーションハウスと現実の放射線技師

放射線技師・放射線科医師・放射線治療専門医師などの業務と一緒にされがちですが、一番簡単で責任の低いのが放射線技師です。放射線技師からしても放射線科医師・放射線治療専門医士は難しいと思いますし、尊敬できます。

機械（装置）と扱う人のギャップ

CT・MRI・放射線治療の大きな機械を扱い管理すること仕事が放射線技師です。あんな大きく複雑そうで、よくわからない機械を扱って管理することは『難しそう』と思うかもしれません。しかし実際は難しいことはありません。

このことは、放射線技師として働いてみて痛感することでしょう。全然知識がなくても機械を扱うことができるし、故障があれば専門の業者に来てもらうだけです。今後は、機械にAIなどの導入が進みさらに放射線技師の知識は不要になってくるでしょう。

CTやMRIの扱いは、慣れれば簡単になります。機械（装置）を見て『難しい』と思うかもしれませんが、CTやMRIの扱いは、慣れれば簡単になります。

知識がなくても装置は扱うことができます。扱うだけであれば簡単です。しかし知識があれば、あるほど業務はスムーズに進み、問題解決にも役立つことが多いです。勉強が必要ないとゆうことではないことは、知っておきましょう

両親からの影響

放射線技師になりたいと思い両親に相談した場合、放射線技師は難しいと言われたことがある人もいるでしょう。基本的には放射線技師になるためには、専門の養成校（大学・専門学校）に通学し単位を取得する必要があります。

両親が学生の頃は学生も多く学校が少ないこともありました。しかし現在では放射線技師を目指すことができる学校「文部科学大臣指定（認定）医療関係技術者養成学校」の総数は39校存在しています。「文部科学大臣指定（認定）医療関係技術者養成学校」の総数は15校存在しています。

数は少ないと感じるかもしれません。しかし両親が学生の時と比較すると養成校の数は増加しています。

私立の大学や専門学校も増加しており、両親が学生の頃と比較すると養成校への入学は容易になっています

私も国家資格を持っているから、就職は容易と思っていました。しかし簡単に属する資格です。多くの人が簡単に所有できるため、やや市場は飽和状態に近い状態で就職は希望通りにいかないことが多いです。

私が感じること

放射線技師が難しいかどうか。といえば難しいことは、ありません。ただ、難しくないからと言って怠けられたり簡単な仕事ではありません。常に医療の現場は進歩しています。放射線技師の仕事も同様に日々進化しています。機械もどんどん進化しています。

＊フィルムの時代↓

例えば、上の写真のような20年前までのフィルムでレントゲン写真を見ていた時代は終わり、現在では現像をする作業もありません。全てデジタルに移行し一瞬でレントゲン画像が出来上がります。スイッチを押してから最短で数十秒で医師の元に画像が飛びます

現在はデジタル↓

働いている間にどんどん機械は、進化していきます。常に勉強が必要な職業だということは、知っておくべきだと思います。放射線技師は難しくないですが、向上心や努力家でないと放射線技師になってから後悔する人が増えると思っています。

まとめ

放射線技師が難しいについて解説してきました。

唯一放射線技師で難しいことは、就職や転職に関することでしょう。それ以外に関しては、頭良くないと感じる人も放射線技師になることができるでしょう。また業務事態も難しいことはありません。

放射線技師に就職後は勉強会が様々な場所で開催されていますので、学習機会は豊富にあります。自分のやる気次第で知識向上はできます。逆に言えば、やる気がない人との差が大きく広がりやすいとも言えるでしょう。

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多くの仕事を調べて幅広い選択肢の中から、放射線技師を選択すると『やめとけば良かった』と後悔する可能性は少しでも減少することでしょう。

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